アメリカの休日/有給事情 – シックタイムとは何か

アメリカ人はマジ働く。特に管理職系は滅茶苦茶働く。国の経済がこれだけ豊かで天然資源に恵まれその上人々はワーカホリックとか本当マジすかって感じ。

私が働くアメリカの会社は去年まで年間で休日がなんと8日しか無かった。連休はサンクスギビング(11月)とクリスマス(12月)の二回だけ。年間の休日の半分がそこに集中していた。正月も元旦だけ休みで1月2日からは普通に仕事だ。

今年になってキング牧師記念日ワシントン誕生日が加わり10日間となった。一方、日本では今年は令和元年でゴールデンウィークが長いため正月休みを含めれば既に5月上旬にして10日は休日があったはずだ。

しかし一方で有給消化率(日)については日本は調査対象となった19ヶ国で最下位だと言うデータがある。しかも日本人は有給休暇を取ることに一番罪悪感を覚えるのそうだ。私も長く日本でサラリーマンをして来たのでこれは分かる。

【世界19ヶ国 有給休暇・国際比較調査2018】 日本の有休取得率、有休取得日数、ともに世界最下位 「有給休暇の取得に罪悪感がある」と考える日本人は世界最多! (エクスペディア)

だがこの点でもアメリカ人は負けていない。アメリカの有給休暇取得日数は日本と並び最下位だ。有給休暇に罪悪感を感じる人の割合も下から4位で40%近くに昇る。

でも違いが無いかと言えばそうではない。私がアメリカと日本で休日/有給の考え方について大きく違うと感じたことが一つだけある。それはシックタイム (Sick Time) あるいはシックリーブ (Sick Leave) と呼ばれるものが有給とは別にあることだ。

これは州による定めとなるが Wikipedia によると 現時点(2019年5月)では10 州で同様の制度があるようだ。マサチューセッツ州では比較的早い2015年に法律ができている。

名前から推測できる通りシックタイムとは病気や怪我などが理由で会社を休む際に利用できる有給となる。通常の有給とは別に数えられる。

マサチューセッツ州ではシックタイムが30時間働く毎に1時間与えられ、年間で最大40時間取得できる。子供/配偶者/親などの病気や怪我でも対象となる。労働者や子供が関係した家庭内暴力の問題にも割り当て可能だ。3日以内であれば医師による診断もいらないようだ。

私がこの制度を知った時の最初の感想は「これって日本でいう普通の有給休暇じゃないの?」だ。病気の時に使うもの。それが有給だとうい考え方を日本のサラリーマンの多くがまだどこかに持っているのではないだろうか。元気で休むのは後ろめたい。そんな感じが前述の「罪悪感」の正体にも思える。

シックタイムという考え方はアメリカだけのものではない。ヨーロッパなどの国々ではより一般的な考え方のようだ。元記事ではブラジル/フランス/スペイン/ドイツでは年間で30日もの有給休暇を取得している。これがシックタイムを含む数字かは書いていない。また病気になり休む日数は健康な人ならば年間でもそんなには多くはないだろう。しかし30日と言うのがもし純粋なリクリエーションのための休暇として取られているならば実際の差は数字以上のものがあるかもれない。

私の日本人の同僚が「30年ほど前に日本のメーカーで働いていた時は、有給休暇は結婚式か葬式以外では使わないのが当たり前だった」と当時を振り返り教えてくれた。そこから比べれば平成でだいぶ日本も変わったのだと思う。

しかし一方で、ワーカホリックのアメリカとの距離を少しでも縮めようとすればやはり日本もワーカホリックで対抗するしかないのかなとも思ったりする。難しい問題である。

Author: from_40

米マサチューセッツ州でサラリーマンやってます。40歳で渡米しました。それまで海外で暮らした経験無し。現在3年目。現地採用。在宅勤務。妻と小学年2人の子供との4人暮らし。

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